kozukario
writer / columnist
文字の映像化
五感を中心とした感覚器から得る様々な情報を記憶・理解し、表現する能力のことを「認知特性」という。
得た情報を記憶・理解・表現する際にどの感覚器を使いどのようにアウトプットするかは人によって異なる。
これは「視覚優位」「聴覚優位」「言語優位」の3種類に大きく仕分できる。この3つの特性をより細分化すると以下のような6種類のタイプが導き出される。
視覚優位
1. カメラアイタイプ
2. 三次元映像タイプ
言語優位
3. 言語映像タイプ
4. 言語抽象タイプ
聴覚優位
5. 聴覚言語タイプ
6. 視覚・音タイプ
人間はこれらのタイプのうちのどれか或は状況により複合的に該当すると言われている。
私は「言語優位」の「言語映像タイプ」に属すると自己診断している。「言語映像タイプ」は言葉や文字をベースに想像力を働かせることにより物事を理解する。脳の表面部分は大脳皮質と呼ばれ、前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉と左脳、右脳の各部に分類することができる。左脳は論理的思考、右脳は感覚的思考を司る。左脳と右脳は脳梁という繊維の束で繋がっており、人間の思考の中枢となっている。
大脳皮質の頭頂葉に位置する頭頂連合野は、視覚・感覚・言語の情報統合だけでなく、空間・時間の認識・判断を行う。角回では言語理解や連想記憶といった処理を行う。
人は普段「表象」(image) を使って自身の体験を記憶している。「好きな人は誰？」という質問が飛んできたとき、好きな人の名前だけを思い浮かべる人はおらず、必ず好きな人の顔を想像するはずである。人から昨日の夢の話を聞く際も同様である。彼女が「真っ白な部屋にいて…」という夢の話をし始めた時、あなたはその情報から「真っ白な部屋にいる彼女」を必ず連想する。
私の場合、自身の経験をすぐに表象として記憶してしまうために、即時にその話を「口から」言語化するのが困難だと感じる。昔から読書が好きだった私は、そこに規則的にかつ混沌と並べられている膨大な数の文字をシンプルな映像に変換することが出来た。小説の登場人物と話すこともできるし、舞台が晴天の下であれば日差しやその熱を感じることが出来た。映像化された文字は私自身の経験となり、私の体にその印を刻んでいく。私は文字から様々な経験や感情や景色などの産物を体得させてもらってきた。
私は小説を書くことはできない。文字から想像はできるが想像を文字にできない。ただ、私が文字から獲得してきた知識や感情や色を人に伝えることはできる。膨大な量の文字を記憶・理解・蓄積してきた。それらをどう表現するかと考えたときに「文字」に帰属した。文字は私のルーツであると思う。
「言語映像タイプ」は面白い。真っ白な紙に黒で綴られた文字から、限りなく多彩な世界を想像すること、創造することが出来る。今これを読んでいるあなたにも白と黒で構成された無機質な世界が数多の色で溢れ、そこに立つ感覚を覚えてほしい。
その手助けが出来ればと思う。
過去の執筆記事
2020年3月9日、絵画・アート・写真に関わる人が豊かになるような時代を創造するメディア「MUTERIUM Magazine」にて「インスタグラム発アニメ文化の申し子『JUN INAGAWA』。その背景を紐解く」の執筆を機にライターデビュー。
美術・音楽・ファッション等、カルチャー全般の記事執筆を得意としております。美容系メディアでの執筆経験もございます。
コンテンツ制作において、ライティングはさながら、企画・構成・挿入画像の選定等、クライアント様からのご要望に合わせ、全て自身で行っております。国内メディア、紙媒体での探求はもちろん、海外メディアのコンテンツを拝読・翻訳することでコンテンツ制作に必要な情報を収集することもございます。
また、高校・大学受験予備校での講師 (現代文・古文・小中国語・社会・英語・数学) や事務業務経験を活かし正確かつ易しい日本語を使用、校閲も自身で行います。
現在、美容室チェーンTAYAグループのメディア「Ashley」にて専属ライターとしてコンテンツ執筆・WordPress入稿を行っております。また、“今”を見つめるアーティストの言葉や音楽、ファッション、アートなど様々な取り組みにフォーカスを当て発信するカルチャーメディア「Blazevy」にてライター・編集として活動中です。
「Blazevy」では、モード・ファッション・デザイナーと、彼らのモードじゃない恋愛を巡るコラム“Endless Romances long for High-End Clothes by kozukario” というシリーズを2021年4月からスタートさせました。
ファッション / FASHION
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2021.02.10
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title: 外界 （空間・他人） とのシンクロ率をあげる感受性と服装のTPO。限界値に到達するには （Glowing Up）
2021.03.27
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title: 生粋のデジタルネイティブな私が考えるファッションの未来
2020.09.20
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title: 「RESPECT」は愛を育てる。STÜSSYの40年間と未来
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音楽 / MUSIC
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2021.06.24
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title: 特集： Vellar skin - 凡百の事物を感取する少年が、それを音へ昇華するまで by kozukario
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title: ストレスを乗り越える レジリエンス強化のための音楽鑑賞メソッド
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映画 / MOVIE
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2021.05.13
プレスシート作成
作品リリース時、メディアに送付するプレスシート作成のご依頼もメールにて受け付けております。対面もしくはオンラインミーティングにて打ち合わせを行い、アーティストご本人様の意向に沿った文章を執筆致します。
必要事項等詳細についてはメールにてご案内させて頂きます。
Vellar skin – Floating ribs [EP]
title: “死”に寄りかかった様な感覚｜Vellar skinが1st EP 『Floating ribs』をリリース
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Vellar skin – Reluctant death is not good [Official Music Video]
title: 尊厳ある死｜Vellar skinが1st EPから「Reluctant death is not good」のMVを公開
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title: ラフでピュアでピースな魂｜404 STUDIOが1st アルバム『ZERO SPIRIT』をリリース
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title: これは頭の中にあるゲーム｜Sota MoriがZINE『SAGE - Episode 0 -』を発表
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Taizo Ohara - 白鯨 [Official Music Video]
title: 未来への導き手｜Taizo OharaがEP 『Auspice』から「白鯨」のMVを公開
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由衛 & DOLLYDILLON – Whiplash [single]
title: 逝くまでは遂げるただ駆ける｜由衛とDOLLYDILLONが1stシングル「Whiplash」をリリース。ミキシング・マスタリングはアーティストのVellar skin
release date : 2021.09.23
Oddy lozy – l4l feat. Mighty-k, DOLLYDILLON & Yella Flat Boys [single]
title: 真価のリノベーション｜Oddy lozyが「l4l feat. Mighty-k, DOLLYDILLON & Yella Flat Boys」をリリース
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Yuta – Awakening [EP]
title: 目覚めを誘うギミック｜Yutaが1st EP『Awakening』をリリース。プロデューサーはArevos、Vellar skinがエンジニア・客演として参加
Coming soon...
release date : 2021.10.08
